初めての遠近両用

遠近両用って 「使いづらい」 「慣れにくい」 「見づらい」 等の話を耳にして、遠慮がちになられている方も多いと思います。
でも、それは、発売当初の技術で作られた遠近両用についての話です。 今は技術力が格段に進歩し、新しいレンズがたくさん発売されていますので、お客様の生活シーンや不便さを感じている状況に合わせて、使いやすくて見やすいレンズを選択する事が可能になりました。
ここでは遠近両用についての情報提供やアドバイスをさせて頂きますので、ご購入を検討されている方は、是非、ご参考にしてください。

 

老視(老眼)については、サイドメニュー 「メガネが初めての方に」 の 「年齢別メガネ作りのアドバイス」 や 同じく 「老眼とは?」 のページで詳しくご説明させて頂いております。
先に老眼について知りたい方は ⇒ ここ をクリックしてご参照ください。 

                                        
              
■ 遠近両用って何ですか?

遠近両用とは、分類上は 「1本のメガネで、遠くも近くも見えるメガネ」 の事を言います。
古くはレンズの上下で境目のあるバイフォーカルレンズが主でしたが、累進多焦点レンズという徐々に度数が変化するタイプが発売されてからは、境目が無く見栄えの良い累進多焦点レンズへと主力が入れ替わりました。
ただし、発売当初の累進多焦点レンズは技術的に未熟な設計であった為、「使いづらい」 「慣れにくい」 「見づらい」 「ユレる」 「ゆがむ」 等のあまり良くない噂の元となりました。

                     
遠近_新旧.jpg

                  

では、現在はどのようになっているでしょうか。

先ず、バイフォーカルレンズは一部のお客様を除きほとんど見かけなくなりました。

次に、累進多焦点レンズについてですが、技術開発がどんどん進み何世代ものレンズが発売されては消えて行きました。
そして、現在は、比較的お求めやすい廉価版の累進多焦点レンズから、個人個人の度数や眼の動きに合わせた最高級フルオーダーレンズまで幅広い種類が販売されています。

                   

                  

■ 遠近両用の長所と短所

累進多焦点タイプのレンズが発売された当初、メーカーの宣伝文句は 「一本のメガネで遠くも近くも見える」 でした。 確かに一本のメガネで遠くも近くも、さらにバイフォーカルでは見えなかった中間も見えるので大変便利なレンズです。

ただし、レンズの構造上、中間と近くは遠くに比べて見える範囲が狭いという短所があります。

               

遠近設計イメージ_300.jpg

            

                                 

■ 累進多焦点レンズの種類

遠近両用は、短所を克服する為に中間や近くが広いレンズが次々と開発されていきましたが、それとは別コンセプトで 「中間」 や 「近く」 を広い範囲で見るためのレンズという物が開発されました。 それが、中近両用(室内用)や近々両用(デスクワーク用)です。

                         

遠近・中近・近々.jpg

          

車の運転や外出される事が多い方、もしくは初めての方には 「遠近両用」 がお薦めす。

一日中、室内で過ごす事が多い主婦の方や室内でのお仕事の方には、是非、「中近両用」 を試していただきたいと思います。

また、パソコンや事務仕事が多い方には近々両用がお薦めであり、お客様の生活シーンや不便さを感じている状況に合わせて、使いやすくて見やすいレンズを選択する事が可能です。

           

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■ どのレンズが一番人気?

めがね白書2010で行った最新の消費者アンケートの結果では、
 1位…遠近両用(76%)
 2位…中近両用(15%)
 3位…近々両用(9%)
遠近両用が断トツで1位です。

理由は
 @初めての方は、無難な選択の遠近両用を好む傾向が強い
 A買い替え時も前回と同じ選択をする事が多い
 B遠近両用が有名すぎて、中近・近々を知らない
 C過去からの販売方法によるもの

過去は、シーンによってメガネを使い分けするという発想がなかったのでしょうがないとしても、あるレンズメーカーの調査では、中近や近々を知らないという方が70%以上いらっしゃるというデータもあります。
これは眼鏡店側の説明不足として真摯に捉え、当店では、中近や近々も積極的にご提案中です。

              

                   

■ お薦めは?

今は、シーンによってメガネを使い分けする事をお薦めする時代になりました。

よって、お客様の 「日々の過ごし方」 や 「お仕事の種類」、 「不便さを感じる時」 や 「何をしたいか」 等をお聞きしてからお薦めレンズを決めさせて頂いております。

因みに 「中近両用レンズ」 や 「近々両用レンズ」 をご購入頂いたお客様からは、とても使いやすくて一度使うと気に入って頂けることが多いです。

しかし、「中近両用レンズ」 や 「近々両用レンズ」 は遠くが見えないという欠点もありますので、場合によっては、お仕事用に中近両用をお薦めして、車での通勤用には遠近両用をお薦めするなどの複数利用をお薦めする事も多々ございます。

ご来店の際は、ご不便を感じる状況や普段の生活等を教えて頂けると幸いです。

                     

                     

■ 何歳位から遠近両用を使うと良いの?

普段の生活やお仕事の内容など個人差が大きいですが、一般的には30代後半〜40代前半で疲れ目に悩まされ、老眼の自覚をするのが45歳前後でしょうか。 その後、数年、我慢に我慢を重ねてご購入に至のが50歳前後です。 因みに我慢の限界は55歳位です。

                      

老眼イメージ_イラスト.jpg

                    

しかし、老視の症状として 「近くが見えづらい」、「読む距離を少し遠くすると見える」、「すぐ疲れてしまい長時間文字を読む事ができない」、「近視用のメガネをかけていると疲れる」、「昔作った近視用の弱いメガネを掛けた方が文字を見やすい」などが現れてきたら、老視用のメガネを使用することをおすすめします。 集中力を欠いては仕事に影響が出かねませんから。

因みに、私達眼鏡店の店員は30代から調節力サポートレンズを使用し、40代半ばには累進多焦点レンズに切り替える事が多いです。

それは何故か?
実は、累進多焦点レンズは1枚のレンズで 遠 ・ 中 ・ 近 が見えるように設計されているので遠用 → 中間 → 近用 と度数が変化します。
したがって、ほとんどの方はすぐに慣れてしまいますが、掛け始めの際はユレ・ユガミなどの違和感を感じたり、視野(見える範囲)が狭く感じるといったことがあります。

さらに、こうしたユレ・ユガミや視野の問題は度数が進めば進むほど顕著になってきますから、なるべくなら加入度数(老眼の度数)が強くならないうちから使用した方が慣れやすいのです。

加入度数が強くなってから掛け始めると、慣れづらく、慣れるまでに時間がかかってしまい、最悪の場合は掛けられないという事も起こります。

                  

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よく耳にする話ですが、「近視の人は老視にならない」 と聞いたことがある人がいるかもしれません。 しかし、残念ながら、老視は全ての人に同じように訪れる老化現象の一つです。 したがって、近視だから老視にならない、遠視だから早く老視になる、ということは残念ながらございません。

また、「老眼鏡を掛けると老眼が進む」 という噂話もよく聞きますが、調節力は年齢とともに衰えてくるので、老眼鏡を掛けても掛けなくても老視は進行し、メガネの度数で言うと、およそ10年間に4段階くらい進んで行くものです。

「いや、私は、まだまだ近くが見える!」 と言う声が画面の向こうから聞こえてくる気がしますが、辛く不便な思いを我慢するか、楽に見られるようにするか、遅かれ早かれ50代なかばにはメガネに頼らざるを得ない状況になりますので、早く楽に見られるように、眼鏡店としてはメガネを作る事をおすすめします。

                      

            

■フレーム選び

遠近両用のレンズは「遠い所」と「近い所」に焦点が合うように設計されていますから、それを入れるフレームはある程度、上下の幅があるものが理想です。

             

短累進レンズ設計イメージ.jpg

                  

tanruisin_image_180.gifただし、性能重視でいけば当たり前なのですが、お洒落なメガネをかけたいという希望から、小さいフレームでも入れられる遠近両用が発売されました。
以前は、いかにもと言うフレームでも仕方ないとあきらめていましたが、最近はレンズの性能向上により上下3cmを切るようなフレームにも入り、視界も確保できる遠近両用レンズが出来ています。

フレームの選択幅が増えたのは嬉しいですよね、見た目は普通のお洒落なめがねと言うのが選べるのは、大きな利点だと思います。

            

                       

                      

■ 遠近両用ご購入のポイント

せっかくの楽しいお買い物で失敗しないように、遠近両用ご購入のポイントをいくつか挙げさせて頂きます。

 1.お仕事について詳しく教えて下さい。特に作業距離と時間が重要です。

 2.不便を感じる時はどのような時かを聞かせてください。

 3.日々の過ごし方や今後の予定等を教えて下さい。

 4.お客様のご希望を聞かせてください。

 5.生活シーンに合わせた複数利用をお薦めします。

 6.出来るだけ早めに作る事をお薦めします。

               

当店では 「遠近両用」 をご購入頂く前に、テストレンズを使って 『見え方』 ・ 『使い方』 の体験が可能です。 買う前に試せる … だから安心です!