眼の状態や度数の強さ等の細かい状況をあまり加味していない一般論ですので、おおまかな内容になってしまいますが、ご参考にして頂ければ幸いです。
未就学児
眼は他の体の機能と比べ早めに成熟する部位の一つですが、この時期は非常に重要な時期となりますので、必ず眼科医のご指示に従ってください。
フレーム・・・この時期のお子様専用に開発されたものにしてください。
レンズ・・・破損の危険性を考えるとプラスチックレンズになるでしょう。
小学生
体と同じように眼球も成長しますので、度数も大きく変化する可能性が高い時期です。
さらに、大人と同じように扱えと言っても無理な年頃ですので、フレームの破損やレンズのキズといった親にとっては頭の痛い問題が多い時期です。
とは言え、可愛いお子様の為です。 お子様自身が掛けたくなるような可愛いデザインをお選びください。
フレーム・・・破損・紛失が多いので普及品やセット品が宜しいと思われますが、曲がりに
強い超弾性素材をお薦めします。
尚、破損の可能性が高まるのでリムレスタイプは避けて下さい。
レンズ・・・ガラスは割れる危険性がありますので、プラスチックレンズになるでしょう。
また、キズ防止のコーティングは必須です。
中学生〜高校生
ファッションに対して敏感な時期ですから、無理してメガネを掛けなくなってしまうお子様も多いようですが、机に向かう時間も増えてきますし、まだまだ度数も変化する可能性が高い時期ですので、きちんと度数を合わせたメガネを使う事が必要です。
フレーム・・・小学生みたいに動き回らなくなるとしても、体育や部活などで運動をしますし
力も強くなっているので、曲がりに強い超弾性素材をお薦めします。
レンズ・・・プラスチックレンズが基本ですが、見栄えを気にされる年頃ですので、薄型
レンズも検討されると良いでしょう。
20代〜30代
一般的に社会人となっている年齢ですから、職業や環境によって選択が変わってくると思われます。
仕事用のメガネは知的に見える方が得をする場合も多いですが、休日用は個性的なメガネの方が楽しさも増します。
ブランド品やこだわりの逸品などメガネを楽しく使える時期かもしれませんね。
フレーム・・・特に制限はありません。自分を演出するアイテムとして楽しんでください。
特に女性はメイクの一つとして楽しんでください。
レンズ・・・個人差はありますが、一般的には度数変化が落ち着く頃です。薄く・軽く以外
にもカラー等も楽しめます。
また、偏光サングラスや調光レンズなどの特殊レンズも経験してみてください。
30代後半〜40代
ズバリ! 疲れ眼世代です。 この世代の特徴として「老眼」に対する意識なんて殆どありませんが、TVコマーシャルで疲れ眼用の目薬の宣伝をしていた記憶があると思います。
近くを見る力を調節力と言いますが、実は、自分の目の力(調節力)だけで近くを見る事が出来るのは40代(正視の方を基準として)までで、その調節力をフルに使っているから目が疲れてしまうのです。 対策として、調節力をサポートするレンズが近年発売されていますので、これらをご利用いただくと良いでしょう。
フレーム・・・特に制限はありませんがお仕事の都合もあるでしょうから、あまり安っぽい
物は避けた方が宜しいと思います。
PC作業や書類等を見る場合は、下を向いている時間も長くなりますので、
出来れば軽くて掛け心地の良い物が宜しいでしょう。
レンズ・・・調節力をサポートするタイプのレンズがお薦めです。
因みに近視で普段からメガネを使っている方も、買い換えの際に遠くがハッキリ見えるように度数調整すると近くが見づらくなりますので、調節力サポートレンズがお薦めです。
調節力サポートレンズ ⇒ 詳しくは、こちらから
50代以上
お気を悪くなさらないで下さい。 調節力の低下により近方視の際は、老視の度数調整が必要なになります。 これまで遠くは良く見えるのでメガネなんて必要なかったという方が初めてメガネが必要になる年代です。
さらに老視の度数調整は、調節力が0に近くなる70歳頃まで必要となります。
(詳しくは下記の表をご覧下さい。)
フレーム・・・特に制限はありませんが掛け心地の調整が重要になりますので、ある
程度しっかりした物や鼻パッドが付いている物をお薦めしたいところです。
また、年を重ねると共に視野が広い大きいメガネを好まれる方が増えて
いきます。
レンズ・・・単に近くの一定の距離しかハッキリ見られない老眼鏡(既製老眼鏡含む)
から、机上のちょっと先まで見渡せるデスクワーク用。
さらに、遠くも近くも一本のメガネで見る事が出来る主に外出用の遠近両用と、
室内で使いやすい遠近両用(室内用・中近両用)など多種多様な設計が
揃っています。
※ 年齢別 調節力
年齢 | 調節力 | 近点距離 | 年齢 | 調節力 | 近点距離 |
10歳 | 13.2D | 7.6cm | 50歳 | 2.3D | 43.8cm |
20歳 | 9.8D | 10.2cm | 55歳 | 1.6D | 62.5cm |
30歳 | 7.3D | 13.7cm | 60歳 | 1.2D | 83.3cm |
35歳 | 6.1D | 16.4cm | 65歳 | 0.7D | 142.9cm |
40歳 | 4.9D | 20.4cm | 70歳 | 0.25D | 400.0cm |
45歳 | 3.4D | 29.4cm |
近点距離とは、簡単に言うと眼からどれくらい離せば見えるかを距離で表したものです。また、調節力を最大限使った状態での距離です。
細かい作業や小さい文字を見る時を思い浮かべて頂きたいのですが、小さければ小さいほど眼に近づけて見るのが普通だと思います。年齢を気にせず動作を行うと20cm位ではないでしょうか。
そこで表を見て頂けると判ると思うのですが、20cmという距離を越えているのが40歳。 とは言え0.4cmしか差が無い訳ですから、0.4cm離して調節力を最大限使えば見える状態ですが、力を最大限使っている状態ですから、長時間続ければ疲れるのもご理解頂けると思います。
次に、50歳の43.8cmという距離ですが、手を伸ばせば普通に届く距離ですが、細かい作業や小さい文字を見るにはちょっと離れていて不便さを感じるでしょう。
さらに55歳の62.5cmという距離は手を伸ばしても届かない距離になってしまいますので、必然的に老眼鏡の助けが必要となる訳です。
お客様がどのような時に不便を感じていて、さらにどのような生活スタイルの中のどのシーンで使いたいかなど、詳しくお聞かせいただければ最良のレンズをご提案させて頂きます。
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備考
年齢別のアドバイスは、眼の状態や度数の強さ等の細かい状況を深く加味せず、一般論として記載したものですので、何卒ご了承ください。