遠近両用 上級編

前のページで累進多焦点レンズに関して一通りご説明させて頂きましたが、上級編ではもう少し詳しい内容を追加させて頂きます。

              

■ 累進多焦点レンズの種類

大きく分けて、遠近両用 ・ 中近両用 ・ 近々両用の3種類があるという事はご理解いただけたと思いますが、実は遠近両用と中近両用は生活スタイルや目的距離に応じて、さらに細分化されています。

       

レンズ設計イメージ_2.jpg

                 

遠近両用に関しては、ほとんどの方が左側二段目の 「バランスタイプ」 をご購入頂いておりますが、一段目の 「遠方重視タイプ」 や三段目の 「近方重視タイプ」 というものもあります。

中近両用に関しては、中央二段目の 「室内用」 というものしかありませんでしたが、一段目の 「屋内用」 というものが発売されました。

それぞれの特徴を下記に記載させて頂きますので、ご参考にしてください。

        

 

「遠方重視タイプ」の遠近両用

遠方重視の遠近.JPG主に運転を仕事として行っている方を対象に開発されたレンズで、遠方の視界が広めに設定されています。

逆に、中間と近くは少し狭くなっていますが、地図や伝票の文字を見るとき以外はほとんどが遠くを見ているので、このような設計思想になりました。

その後、さらに進化して、個人個人の目に合わせて作るオーダーメイドタイプや、50億以上の設計から選ぶセミオーダータイプなど種類も豊富になりました。

               

「バランスタイプ」の遠近両用

遠近バランス.JPG遠く、中間、近くの度数がバランス良く配置されているので、普段からメガネを掛けている方には最適なレンズです。

また、慣れやすい設計とも言える為、遠近両用を始めて使うという方にもお薦めしています。

このタイプのレンズは遠近両用の基本ですので、各メーカーからいろいろなレンズが発売されており、レンズの種類も豊富で価格幅も広くなっています。

                   

                   

「近方重視タイプ」の遠近両用

近方重視の遠近.jpg基本的な設計は遠近両用ですが、バランスタイプよりお手元の視野を広めに設定して、室内でも過ごしやすくしたレンズです。

遠方重視タイプの逆と考えて頂ければ宜しいとでしょう。

また、一日の中でどれ位の距離の所をどれ位の時間見ているか等、現代人の目の使い方を研究し、その割合などから遠近と中近の間くらいの設定をしたレンズも2010年秋に発売されています。 視野が広く、ユレ・ユガミが大幅に軽減されていると評判です。

               

「屋内用」の中近両用

屋内中近.JPG室内と屋内はどこが違うの? という声が聞こえてきそうですが、屋内用を発売したメーカーは室内用を開発したメーカーであり、室内用を使っている消費者から望まれていた 「もう少し遠くまで見たい」 を実現したレンズです。

コンセプトは建物内。 会社員の方が建物内を移動するのを想像していただくと判り易いかもしれませんが、室内より少し長い距離まで対応可能になりました。

また、特徴として流行の大型テレビに対応したレンズになっています。 黒目の位置で見える距離が、52型ワイドテレビの視聴距離とほぼ同じ位に設定されていますので、広いリビングで活躍してくれるでしょう。

                

「室内用」の中近両用

室内中近.jpg屋内用は建物内という設定とすると、室内用はご自宅での使用を快適にする為のレンズと考えて頂けると良いかもしれません。

見える距離はお手元から4〜5メートル先までですから、広いリビングや長い廊下を除けば、家の中のほとんどの物が見える設定になっています。

炊事・洗濯・お掃除など、家の中で過ごす時間が長い主婦の方に大変喜ばれている実績の多いレンズです。

           

             

 「近々両用レンズ」

近々両用.jpg別名 「デスクワーク用」 とも呼んでいますが、このレンズは遠近両用や中近両用とは多少毛色の異なるレンズで、お手元専用の老眼鏡より広い範囲を見渡せるレンズと考えて頂けると良いでしょう。

お仕事では、パソコンに向かう時間が長い方に向いていますし、読書や編み物といったご趣味にも向いています。

もし、お手元専用の老眼鏡を作る事を考えている方がいらっしゃいましたら、見える幅も奥行きも断然広い、こちらの近々両用レンズをお薦め致します。

             

                

因みに、メガネのミモトのお買得な選べるレンズ付セットでは、バランスタイプの遠近両用、室内用の中近両用、近々両用がご自由に選べます。

   選べるレンズ付セットに関しては ⇒ こちらから 

          

                 

■ 気になるレンズ価格について

メガネのミモトでは、廉価版から最高級レンズまで数多く取り揃えていますが、価格差の理由がどこにあるのか判り辛いというご意見も頂きますので、予め、どこが違うのかを例を挙げてご説明させて頂きます。

下記のイメージ写真は、同度数を条件に、遠くと近くがどれ位の幅までスッキリと見えるかをレンズの種類によって比較したものです。

                  

遠近レンズ価格の違い.jpg

               

一番左とその隣で見比べると、遠くでは数十センチ、近くで数センチしか差が無いように思われるかもしれませんが、目線の動きや首の振り方を想像して頂けると、僅かな距離でも違いが出てくる事をご理解頂けるかもしれません。

また、一番左と一番右では2倍までは行かないまでも1.7〜1.9倍の差が発生します。

この差が “ズバリ” お値段の差! という事になります。

              

その一例が大手レンズメーカーHOYAの両面複合累進設計 〔BOOM(ブーム)〕。 レンズの両面にそれぞれの思想に基づいた設計を施し、さらに、お客様の度数が決定後、最良の状態を計算してからレンズの作製を行うというフルオーダーレンズです。

ブーム設計.jpg

           
他には、左がメーカーのセミ在庫品で右がフルオーダー品という見方もありますし、左が発売してから年数が経過した従来型レンズで、右は最新の技術で作られた新製品と考えていただいてもよいでしょう。

さらにもっと詳しい内容もございますが、これらに関しては各メーカーのレンズ種類によって少しづつ異なりますので、お店でご説明や実体験をさせて頂きたいと思います。