遠近両用の買い換えには 「失敗しない」 秘訣があります。
それは、次に購入するレンズは今使っているレンズより、レンズのランクを上げる事です。
もちろんランクの高いレンズは価格も上がってしまいますが、眼鏡専門店がお薦めするにはお薦めするだけの理由がありますので、是非、知って頂きたいと思います。
■ ランクの高いレンズをお薦めする理由
下記の写真はレンズの見え方のシミュレーション画像です。
左の写真の上段は約5m先を見た時の画像で、ハッキリ見える範囲(横幅)は約 2.8m。
下段は約 40cmのお手元を見た時の画像で、ハッキリ見える範囲(横幅)は約 10cmです。
共に縦線の外側の暗くなっている部分は、ハッキリ見えないユレ・ユガミを感じる部分を表しています。
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真ん中の写真は、お手元の度数を2段階上げた場合のシミュレーション画像です。
お仕事や生活シーンによって個人差はありますが、左の画像のレンズを購入後、5年前後で度数を 2段階上げる必要が出てきます。
度数を上げるとどのようになるか?
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写真を見て頂ければ一目瞭然ですね。 同じレンズを使っている限り、遠くも近くもハッキリ見える範囲が狭くなってしまうのです。 さらに5年後、もう2段階度数を上げる必要がありますので、その時には最初に見えた幅の約60%にまで減少してしまうのです。
50歳で初めて遠近両用をご購入いただいた場合、10年後の60歳になった時には、同じレンズを使っている限り、これだけ視野が狭くなってしまうのです。
正直言って、これはレンズ設計上どうしようもない事なのです。
そこで眼鏡専門店がお薦めしたいのが、レンズのランクを上げる事!
左の写真は度数を上げる前のレンズです。
真ん中の写真がレンズランクをワンランク上げたもの。
ワンランク上のレンズなら、遠くの見え方は少し狭くなるものの、近くの見え方は変わりません。 よって、度数を上げても違和感が少なく馴染みやすいという点から、眼鏡専門店がお薦めする理由がお判り頂けると思います。
さらに、右の写真はレンズのランクをツーランク上げたものです。
左の写真と比べてみて頂けると判りますが、遠くの見え方は同じですが、逆に近くの見え方は少し広がります。
もちろん価格もそれなりに高くなっていきますが、これなら度数を上げても違和感が殆ど無く、近くがさらに見やすい新しいメガネを作れますので、お客様の使い勝手を考えた結果としてお薦めするのです。
※ 度数アップに伴うレンズのランクアップ例
(左…初回、真ん中…5年後、右…10年後でイメージしています)
因みに、これらの見え方の差は、店舗にあるテストレンズを使って体験していただく事が出来ますので、メガネを買い換える際は、是非、違いを実感してください。
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メガネのミモトより
このようなレンズのご提案は、安い事が売りのメガネチェーン店や専門知識が少ないメガネ店では説明しない場合が多くあります。
しかし、メガネのミモトは眼鏡専門店として、お客様が使いやすい物をご提案させて頂く事や、お客様にとって有益な情報をご提供する事が専門店としての努めであると考えておりますので、ホ−ムページ上にてご説明させて頂きました。
ただし、現実的にはお財布の中身とのご相談になりますので、決して無理強いは致しませんからご安心ください。
尚、上記の写真は遠くを見る為の度数が入っていない状態にてシミュレーションしたものですので、度数が変化すると見え方イメージも変わります。 予め、ご了承ください。
また、5年ごとの度数変化でシミュレーションさせて頂きましたが、その間に買い換えされる場合は度数を 1段階上げる場合もあると思われます。 その場合、上記ほどの差は出ない状態になりますので、合わせてご了承ください。
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